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中野の老舗呉服店・巴屋が「男の着物オールインワン」 男性向けに新提案

男性に着付けをしている店主の高橋史朗社長

男性に着付けをしている店主の高橋史朗社長

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 1913(大正2)年創業の呉服店「染と織 巴屋」(中野区本町4、TEL 03-3381-0302)が「呉服の日」である5月29日、採寸から、あつらえ・着付け・所作指導までを含めたトータル提案「男の着物オールインワン」を始めた。

(関連フォト)呉服店「染と織 巴屋」外観

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 社長の高橋史朗さんは「着物市場は1980年代の1兆8,000億円をピークに、現在は2,700億円と六分の一まで縮小している。さらにコロナ禍でお茶やお花などの習い事や冠婚葬祭がなくなり、呉服の売り上げが減少した。一方、数年前よりインスタグラムでも『着物男子』に注目が集まっていて、ハッシュタグ『#着物男子』が付いた投稿数は14.4万件にも上る。男性はまだまだ普及の余地がある一方、男性向けに注力する呉服店は多くはないことから、こうしたサービスを始めた」という。

 サービス内容は、着物の新調、着付け指導、着こなし・所作のレクチャーをワンパッケージにしたオールインワンのサービス。ヒアリングや採寸、あつらえで約1カ月、2回~3回の着付けや・着こなしレクチャーもセット内容に含まれる。

 高橋さんは「男性呉服は女性呉服と違い、使う小物も少なく簡単に着用できるし、ファッションとしても洋服より和服の方が着ていて目立つ。伝統文化に、あるいはファッションとして着物に興味がある方に着物の良さを伝えていきたい。着物に興味があるが今まで着たことがない方、着物上級者の方と着物談議に 花を咲かせられれば。月に4~5人をこなすのが限度になるが、この機会に着物を新調してほしい」と呼びかける。

 価格は6万円から。営業時間は9時30分~20時。日曜定休。

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