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写真家・森谷修さん×プリントディレクター久保元幸さん 中野でコラボ写真展

写真家・森谷修さんとプリンティングディレクター・久保元幸さんによるプラチナプリント展「TIMELESS」の様子

写真家・森谷修さんとプリンティングディレクター・久保元幸さんによるプラチナプリント展「TIMELESS」の様子

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 写真家・森谷修さんとプリンティングディレクター・久保元幸さんによる「プラチナプリント展 TIMELESS」が現在、中野の「ギャラリー冬青」(中野区中央5、TEL 03-3380-7123)で開催されている。

(関連フォト)プラチナプリント作品

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 森谷さんは1965(昭和40)年、東京生まれ。東北新社のCM撮影部を経て独立。古代から今に続く暮らしや信仰のあり方、その痕跡をモノクロームで表現している。「祈りの原風景」シリーズと位置づけ、2004(平成16)年、海を渡った民族に思いをはせた「沖縄・珊瑚(さんご)の記憶」、翌年には、信仰と暮らしが寄り添うバリ島と向き合った「バリの祈り」を発表。2018(平成30)年には「熊野」を、1000年の保存が可能なプラチナプリントを制作し創建2050年を迎える熊野本宮大社へ作品全12点を特別奉納している。

 久保さんは1948(昭和23)年、東京生まれ。1990(平成2)年にカスタムプリントラボ「ザ・プリンツ」設立。2006(平成18)年、ライカ銀座店で「ライカプレミアムプリントサービス」提供。2009(平成21)年、千葉大学大学院融合科学研究科客員教授、2012(平成24)年、アマナサルト社のプリントディレクターに就任。現在も「ザ プリンツ」としてプラチナプリントや他のオルタナティブプロセスのプリント制作とワークショップを開いている。

 ギャラリー代表の野口奈央さんは「2023年冬に前回の展示準備のため森谷さんのアトリエへ伺った際に、飾られていた1点のプラチナプリントがふと目に飛び込んできた。厚手の和紙(山地紙)に繊細ながらも重厚感のある作品で、呼吸や息づかいが伝わってくるようで強く心が引かれたことを今でも鮮明に覚えている。いつかプラチナプリントの展示をお願いしたいと願い続けていたが、この度、待望の展示ができることになった。久保さんは従来の技法で足りなければ、アナログでもデジタルでも手元にある技術を駆使したり何か新しいものを付け加えたりしながら、今までにないプラチナプリントを生み出し続けている。本来もっと注目されるべき存在だと感じていて、久保さんもその一人」と話す。

 開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。観覧無料。9月27日まで。今月20日17時からトークイベントを開く(要予約)。

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