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明大中野で「ヒューマンライブラリー」 障がい者、マイノリティー「本」人ら「貸し出し」

先天性眼瞼下垂(がんけんかすい)を持つ「本」人

先天性眼瞼下垂(がんけんかすい)を持つ「本」人

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 明治大学中野キャンパス(中野区中野4)で11月27日、「ヒューマンライブラリー」が開催される。主催は同大国際日本学部横田ゼミ。

(関連フォト)障がい者プロレス選手の「本」人と「読者」との対話(昨年の様子)

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 「人の図書館」を意味する「ヒューマンライブラリー」の試みを展開する同イベントは今年で8回目。今回のテーマは「今日しか読めない本(ヒト)がいる」。

 生まれつき障がいを抱えていたり、社会的マイノリティー(少数派)の生き方をしていたりすることで「偏った見方」をされてしまうことの多い人たちを、それぞれ1冊の「本」として捉え、来場者が「読者」として多様な生き方を学んだり理解し合う共通項を見いだしたりする体験の場を創出する。同様のイベントはデンマークが発祥といい、これまでにノルウェーやオーストラリアなどで開催されてきたという。

 当日は、生きた「本」として20人以上の語り手が参加。セクシュアルマイノリティー(性的少数者)、全盲の大学教授、ロリータファッション活動家、障がい者プロレスの選手、性的暴力被害経験者、ポリアモリー(複数愛)実践者、専業主夫、うつ病経験者、円形脱毛症患者などが30分間、「読者」と1対1、もしくは1対複数人で対話を行う。

 会場では同日、「義足体験」「障がい者プロレス選手によるスパーリング」「暗闇カフェ(全盲体験)」などの企画も予定する。

 同イベントスタッフで明治大学3年生の上村詩穂さんは「今年は今までで一番多くの『本』人たちと、来場者を出迎える。特別なお祭りに参加するような気持ちで気軽に足を運んでいただけたら」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~17時。参加無料。

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