見る・遊ぶ

新井薬師前駅近くのスタジオで横田大輔さん写真展 多摩川の植物を被写体に

横田大輔さんの作品

横田大輔さんの作品

  • 6

  •  

 写真家・横田大輔さんの写真展「植物、多摩川中流域」が11月19日、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー&バー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で始まった。

(関連フォト)ギャラリー「スタジオ35分」

[広告]

 横田さんは1983(昭和58)年、埼玉県生まれ。2010(平成22)年「第2回写真1_WALL展」グランプリを受賞。2016(平成28)年、「Foam Paul Huf Award」、第45回(2019年度)「木村伊兵衛写真賞」を受賞。これまでに「垂乳根(たらちね)」(Session Press、2015年)や「VERTIGO」(Newfave、2014年)、「MATTER/BURN OUT」(artbeat Publisher、2016年)など多くの写真集を国内外で発表している。主な個展・グループ展に、Foam写真美術館「Site/Cloud」(2014年)、「Matter」(2017年)、「SHAPE OF LIGHT」(Tate Modern、2018年)、「Painting the Night」(Centre Pompidou-Metz、2018-2019年)、「Photographs」(rin art association、高崎、2021年)など。

 ギャラリー店主の酒航太さんは「横田さんは常に独自の方法で写真という媒体に向き合ってきた作家。これまで、写真の複製や劣化といったプロセスを反復することで生じるイメージやフィルム、印画紙といった写真感材そのものを暗室で変質させる手法により、写真が変容していく過程そのものを作品化してきた。これらの作品は写真表現における実験であると同時に、『写真とは何か』という媒体への根源的な問いを投げかけるもの」と話す。

 同展では、近年、横田さんが取り組んでいる「多摩川中流域とそこに自生する植物を対象としたシリーズ」で、大判カメラ(4×5)を用い、現地の風景と植物を直接撮影した作品を展示する。横田さんは「私がここ多摩川で植物の観察を始めてから約1年。大きな出来事は特にないが、植物は私にいくつかの気づきを与えてくれた。そのほとんどは書き記すまでもない、ささいなことかもしれないが、経験が伴った理解は私にとってはとても大切なもの」と話す。

 営業時間は16時~22時。日曜・月曜・火曜定休。入場無料(要1ドリンクオーダー)。12月27日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース