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中野・歴史民族資料館で「井上円了と哲学堂」展-哲学堂公園77場めぐりも

哲学堂公園の象徴である六角塔には屋根の棟瓦の一端にてんぐが付いている

哲学堂公園の象徴である六角塔には屋根の棟瓦の一端にてんぐが付いている

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 哲学者の故・井上円了(えんりょう)博士が設立した哲学館(現東洋大学)の125周年を記念して現在、「井上円了と哲学堂」展が区立歴史民族資料館(中野区江古田4)で開催されている。

哲学堂公園の象徴である六角塔には屋根の棟瓦の一端にてんぐが付いている

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 井上博士は1858(安政5)年長岡藩生まれ。東京大学で哲学を学び、1887(明治20)年29歳で東洋大学の前身である哲学館を創立した。博士は日本各地の妖怪伝説や迷信を調査し、「天狗論」「妖怪学講義」「続妖怪百談」などを発表、当時は妖怪博士としても著名だった。

 哲学堂公園は1975(昭和50)年に中野区立公園となり、現在は東京都の名勝、中野区指定文化財で、本堂に東洋哲学の孔子と釈迦(しゃか)、西洋哲学のソクラテスとカントの四聖を世界的四哲人として祭るために建立された「四聖堂」と、日本の聖徳太子と菅原道真、中国の荘子と朱子、印度の龍樹と迦毘羅仙を東洋六賢として祭るために建立した「六賢台」など、多くの古建築物が存在。

 展示会のほか、12月7日には同資料館で哲学堂に関する講義を実施、同14日には東洋大学の研究員である出野尚紀さんの講義を聞きながら実際に哲学堂公園を歩くイベントも予定されている。

 開館時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。12月27日まで。

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