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中野の歴史民俗資料館で「書く道具」展 硯やワープロ、「妖怪博士」所蔵の大筆も

哲学者の故・井上円了博士所蔵の大筆(右手前)

哲学者の故・井上円了博士所蔵の大筆(右手前)

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 中野区立歴史民俗資料館(中野区江古田4)で現在、「書く道具 ~手書き、複写、印刷へ~」展が開催されている。

(関連フォト)展示会場入り口の様子

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 「手で文字を書くこと」にスポットを当てた同展。文字を書く道具の変遷や、手書きのものを複製できるようになったガリ版、文字が入力できるようになったワードプロセッサーまでを、「筆で書く」「学校で書く」「万年筆で書く」「書くところ・納めるところ」「書く複写機」「書くから打つへ」「書いて建てる」とエリアを分け、文字を書く道具にまつわる資料と合わせて展示している。

 展示物は、さまざまな筆やすずり、ペン先、インク、万年筆、セルロイド筆箱、鉛筆や電気鉛筆削りなど。「妖怪博士」と称された故・井上円了博士所蔵の「大筆(おおふで)」も展示する。井上博士は東京大学で哲学を学び1887(明治20)年、29歳で東洋大学の前身である哲学館を創立。日本各地の妖怪伝説や迷信を調査して「天狗(てんぐ)論」「妖怪学講義」「続妖怪百談」などを発表。私財を投じて哲学堂公園(中野区松が丘1)を作ったことでも知られている。

 関連イベントとして、5月20日13時30分からは「オリジナル鉛筆作り」ワークショップ(事前申し込みが必要)、6月3日14時からは同館学芸員によるギャラリートークを予定する。

 開館時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。6月4日まで。

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