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なかのZEROで新春能 小島英明さんの能「高砂」、野村萬斎さんの狂言「樋の酒」など

事前講座「能のてほどき」開催時の後シテ住吉明神

事前講座「能のてほどき」開催時の後シテ住吉明神

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 なかのZERO(中野区中野2)大ホールで1月28日、同区在住の能楽師・小島英明さんらによる新春能「高砂」が上演される。

(関連フォト)狂言の野村萬斎さん

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 新春能として13回目を数える同公演では、野村萬斎さんによる狂言「樋(ひ)の酒」、昨年12月16日になかの芸能小劇場で事前講座「能のてほどき」を開いた小島さんの能「高砂」のほか、観世喜正さんによる素謡「神歌」が披露される。

 能を舞う小島さんは観世流シテ方、1970(昭和45)年中野区生まれ。観世喜之さんに師事。祖父は先々代喜之に、伯父は先代喜之に師事した能楽師で、幼少より能に親しむ。シテ方として東京を中心に各地方公演だけでなく、海外公演にも多数参加。宮城県白石市にある「碧水園」、埼玉県深谷市、地元・中野区における定期公演のほか、薪能、ろうそく能などの公演を企画・実施。「多くの人に能楽に触れる機会を持ってほしい」と能楽講座の開催にも尽力する。

 狂言を舞う野村さんは和泉流狂言方。1966(昭和41)年生まれで野村万作(人間国宝)さんの長男。故六世野村万蔵および父に師事し、3歳で初舞台を踏む。国内外で狂言の普及を目指す一方、映画、舞台、テレビなど幅広く活躍。古典の技法を駆使した作品の演出など、新しい演劇活動にも意欲的に取り組む。

 小島さんは「客席改修工事を終え、2年ぶり13回目とる今回は、新春をことほぐ素謡『神歌』、初笑い必至の人気曲『樋の酒』、祝言筆頭の曲『高砂』、「八段之舞」の小書(特殊演出)付きのめでたい3曲。期待してほしい」と話す。

 14時開演。全席指定で、料金は1階席=5,100円(小中学生は4,100円)、2階席=3,100円(同2,100円)。未就学児入場不可。なかのZEROチケットセンター(TEL 03-3382-9990)で販売している。

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