なかの芸能小劇場(中野区中野5)で12月16日、なかのZEROで来年1月27日に行われる新春能「石橋(しゃっきょう)」を当日もっと楽しむための事前講座「能のてほどき」が開かれる。
新春能公演では遠藤六郎さんの素揺「神歌」、観世喜正さんの舞ばやし「高砂」、野村萬斎さんの狂言「末廣かり」、小島英明さんの能「石橋」が披露される。講座では、演者の小島さん自ら能を楽しむための手ほどきをする。参加者は「揺(うたい)」の体験や、映像・能面・能装束の基礎知識や「石橋」の見どころを学ぶ。
小島さんは観世流シテ方、1970(昭和45)年中野区生まれ。観世喜之に師事。祖父は先々代喜之、伯父は先代喜之に師事した能楽師で、幼少より能に親しむ。シテ方として東京を中心に各地方公演だけでなく、フランス、イギリス、アメリカ、スペイン、ベルギー、シンガポール、韓国、ロシアなどの海外公演にも多数参加。宮城県白石市にある「碧水園」、埼玉県深谷市、地元・中野区における定期公演のほか、薪能、ろうそく能などの公演を企画・実施。また、「多くの人に能楽に触れる機会を持ってほしい」と、能楽講座の開催に尽力。東京都教育委員会主催・東京未来塾、東急文化村、日本橋高島屋セミナー、自由学園公開講座、京王それいゆ倶楽部講座で講師を務める。
講義は10時30分~、14時~の2回。参加費は一律1,500円。