東中野の映画館「ポレポレ東中野」（中野区東中野4）で1月2日から、津端修一さん90歳と英子さん87歳のドキュメンタリー映画「人生フルーツ」の上映が始まった。

（関連フォト）映画のワンシーン（c）東海テレビ放送

　同作品は、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅で、雑木林に囲まれた一軒の平屋に住む津端さん夫妻の日常を描いたドキュメンタリー。かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わり、1960年代には「自然との共生」を目指したニュータウン計画を提案したが許されず、完成したのは理想とは程遠い無機質な大規模団地だったという。失望した修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手掛けたニュータウンに土地を買い、家を建てた。雑木林を育て始め50年たった今を追う。東海テレビドキュメンタリー劇場第10弾、ナレーションを務めるのは女優・樹木希林さん。

　入場料金は、一般＝1,700円、大学生・専門学生・シニア＝1,200円、高校生以下＝1,000円ほか。同15日13時30分の回上映後には、団地好きユニット「団地団」のメンバーである大山顕さん（写真家）、稲田豊史さん（編集者・ライター）、うめ・妹尾朝子さん（漫画家）による「人生フルーツを語るトークショー」も予定する。