JR東中野駅近くにある式場施設「west53rd日本閣」(中野区東中野5、TEL 03-3367-2222)で1月18日、中野区の経済4団体が新年賀詞交歓会を合同開催した。
(関連フォト)JC中野の新年会で所信表明した碓井宏典新委員長と会場の様子
東京商工会議所中野支部、中野工業産業協会、中野区しんきん協議会、中野区観光協会の4団体が毎年、1月中旬に開催している同会。この日は17時から式典を行い、約200人の経営者らが出席した。
冒頭、東商中野支部の麻沼雅海会長が「年始の日経平均株価」や「米国トランプ政権の誕生」に触れたほか、「アニメやサブカルチャーの街としても注目されていて、日本が世界に誇るアニメの制作拠点の顔も持つ中野区。オリンピックなどの追い風をチャンスととらえて、地域産業をわれわれの手で実現していく力が必要」とあいさつ。中野工業産業協会の溝口秀二会長は「ものづくりの力」ついて話し、中野区しんきん協議会の落合寛司会長は「競争力を高め、変化を感じて敏感に対応することが必要」などと話した。
来賓祝辞には田中大輔中野区長が登壇。年始に発生した中野区臨時職員が強制わいせつ罪で逮捕され、住民情報システムに不正にアクセスしていた事件を謝罪した後、「大きな意味でのグローバル化を考え、この地域をどのようにもっていくべきか、中野の将来を見据えて経済の活性化に向けた取り組みを推進していきたい」と話した。東京商工会議所の前田新造副会頭、北原ともあき中野区議会議長も登壇し、祝辞を述べた。
式典の後は懇親会を開き、中野区観光協会の宮島茂明理事長が乾杯の音頭を取った。19時30分からは同会場でJC中野が新年会を行い、碓井宏典新委員長が所信を表明した。
どちらの新年会にも出席していた区内事業者代表の男性は「この時期、中野サンプラザとこの場所で、どれだけ新年会があるか分からない。メンバーもほとんど同じ顔ぶれ。財布にも時間にも、そして胃にも優しさが必要。区内の商店街や団体は稀にみる仲良し、なのでもっと合同にしていただくなど検討してほしい」と漏らしていた。