1923(大正12)年創業、中野の不動産会社「スペース」(中野区中野4)が8月19日、中野ブロードウェイ店を移転した形の新店舗「スペース・カスタマーサロン」(中野5、TEL 03-5345-7081)にコミュニティー空間を開設した。
「このような形で地域に恩返しする、貢献することは、かねて考えていた」という高山社長。「中野に新しくできたエリアや、開校した大学、移転してきた企業と、昔から中野にいる自分たちが交わることができる場所の提供は、不動産業者だからこそ。会議室や教室ではなく、この新しい空間で、新しい都市観光の視点や面白いイベントが生まれることを楽しみにしている」と話す。
一般開放するコミュニティー空間は中野通り沿いの2階で、春には桜が満開となる場所。そこに中野駅付近の大きな地図、壁全体を覆うことができるホワイトボード、窓側には自由に利用できるiPadが数台用意されていて、8月中にはプロジェクタや大型ディスプレーも設置する。現在準備中のコミュニティー空間専用ホームページで予約などを受け付け、無料で開放する。
中野ブロードウェイ店を移転したため通常の業務は引き続き行うが、「通常の対面式お客さま対応はしない」という。一般開放エリアでも通常業務をおこなうため、インテリアに「こだわり」を見せ、お客さま用のイスはデンマーク製で直輸入、受付カウンターにはデザインチェアのミニチュアを配置、空間全体としては新緑や桜を感じさせる淡い色合いと木のぬくもりをイメージした。お客さまとの打ち合わせは対面式ではなくテーブルに並んで行う形に切り替え、「今まで以上にお客さまに来店してくれたことを感謝し、ぜひこの素晴らしい中野に住んでもらいたい」と高山さん。
9月からコミュニティー空間が開放。すでに中野区や大学生ら、東京商工会議所中野支部などの区内団体がこの場所を利用しミーティングやセミナーなどを行う予定もある。
営業時間は9時30分~18時(水曜、第1・第3火曜定休)。コミュニティー空間の開放日時は決まり次第ホームページなどで掲載する。