
江古田二丁目バス停近くの「山崎記念中野区立歴史民俗資料館(通称=れきみん)」(中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で4月22日、館蔵品展「山崎家の漆器」が始まった。
1750年に本家から独立し、農業の傍ら質屋を開業したことに始まり6代にわたる山崎家。しょうゆ醸造を始めて中野村や千駄木に支店を出すなど、江戸近郊の有力な商家となった。同展では、3代目の喜兵衛さん、名誉都民である喜作さんら、代々名主を務めた山崎家に伝わった江戸時代後期から明治時代にかけての寄付品の中から、名主家の暮らしぶりがわかる漆器を紹介する。
展示しているのは「縁起のいい網目文様のふた付きの器「網目文朱漆鉢」、1826年に購入された「菊水文吸物椀(わん)」、唐草の中に山崎家の家紋「橘紋」が描かれている「唐草橘紋重箱」、6代目喜兵衛の清夫人愛用の「主塗化粧箱」、ふたの裏側に「万延2年」(=1861年)の墨書きがある「挟(はさみ)箱」、磨いた貝殻で模様が描かれている「螺鈿(らでん)小物箱」など約50種類の漆器を展示する。
開館時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。6月14日まで。