
酒井直人中野区長と外国人住民の懇談会「共に考える中野のこれから-外国人住民1割時代に向けて」が7月2日、中野区役所1階「ナカノバ」で開催される。主催は明治大学国際日本学部山脇ゼミと中野区。
海外メディアにも多く取り上げられる中野ブロードウェイ(中野5)を中心とした「サブカルの聖地」への外国人来街者や、キリンなどの企業に来訪する外国人ビジネスマン、四季の都市内にキャンパスを持つ明治大学や帝京平成大学、早稲田大学の留学生寮生など、外国人来街者が年々増えていることから、酒井区長と留学生の懇談を目的に2014(平成28)年から毎年開催している同イベント。12回目となる今回は、初めて中野区役所を会場として開催する。
参加者は酒井区長、同大在学の外国人留学生や日本人学生などで、モデレーターは山脇啓造教授が務める。同区ではコロナ禍後に外国人住民の数が大幅に増え、この傾向が続けば、あと2年で住民の1割を超えることが見込まれる。山脇教授によると、東京都全体でも外国人住民は増加傾向にあり、2030年代前半に1割に達することが予想され、日本社会も「外国人住民1割時代」に向かっていると言え、こうした変化の中で、多様な言語や文化を持った人々が共に生きる社会を築くことは喫緊の課題だという。同イベントでは、中野に暮らす留学生の声を起点に、酒井区長と共に「中野のこれから」を考える。
明大3年の森田花菜副ゼミ長は「毎日通っている大好きな中野区のまちづくりに関われることを、心からうれしく思う。外国人住民が1割を超える日も近づく中、中野区のこれからの街のあり方について、多様な視点で考えることができる機会にしたい。未来の中野が、誰にとっても暮らしやすく魅力的な街となるように、留学生の声を生かした新たな提案を発信していきたい」と話す。
開催時間は17時30分~19時。定員は、会場=30人、オンライン参加=100人。申し込みは山脇ゼミ「中野区長と外国人住民の懇談会」ウェブサイトで受け付ける。