
豊村由香理さんの写真展「うたのひとふし」が6月1日、沼袋駅北側「禅定院」近くの「セ木口(せきぐち)画室」(中野区沼袋2)で始まった。
山村が好きすぎて林業の会社の社員でもある豊村さんは、日本各地の「唄」のある山村や島などの人や祭り、民俗芸能や踊りなどを被写体として写真を撮り続けている。豊村さんは「岐阜の郡上踊りを見てから、生活から生まれた唄や踊りとその距離が近い人々の姿に引き込まれ、『唄』のある場所での写真を撮るようになった」という。
同展では、豊村さんが訪れて撮影した長野県天龍村「向方(むかがた)のお潔(きよ)め祭り」、宮城県加美町「切込の裸カセドリ」、愛知県豊根村「坂宇場の花祭」、長野県飯田市「中郷の霜月祭」、奈良県戸十津川村「出谷の盆踊り」、鹿児島県徳之島町「夏目祭り」など、祭りを中心とした写真60点を展示している。
豊村さんは「人間にはこんなにも日常をドキドキさせる場面を創ることができるのかと憧れながら、自分が各地で歩いて見てきた、生活の息づかいをお見せできれば」と話す。
開催時間は12時~17時。水曜・木曜定休。観覧無料。6月15日まで。7日15時から「山に生きるまつり」上映会(参加費1,500円)、15日15時から「生唄で全国の盆踊りと郡上踊り(参加無料)を、それぞれ予定している。