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中野れきみんで企画展「中野区の戦後80年」 講演会やギャラリートークも

「戦争に巻きこまれる子どもたち」コーナー展示

「戦争に巻きこまれる子どもたち」コーナー展示

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 企画展「中野区の戦後80年」が6月17日、江古田二丁目バス停近くの「山崎記念中野区立歴史民俗資料館(通称=れきみん)」(中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で始まった。

(関連フォト)企画展「中野区の戦後80年」の様子

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 中野区は1945(昭和20)年5月25日の山の手大空襲で大きな被害を受け、子どもたちは学童疎開を余儀なくされた。戦後は中野駅北口に闇市が広がり、人口急増に伴う住宅地や学校建設のラッシュ、地下鉄の開通、河川改修などを通じて生活基盤の安定化が図られた時代。高度経済成長期、1966(昭和41)年には中野ブロードウェイ、1973(昭和48)年には全国勤労青少年会館(後の中野サンプラザ)の開設、1983(昭和58)年には中野刑務所の廃庁といった動きがあった。2024年には中野区役所新庁舎が開庁し、中野駅周辺の再開発が進んでいる。

 同展では、「銃後の生活」「戦争から立ち上がる」「高度経済成長期」「昭和後期から平成」「現在から未来へ」と5つのエリアに分け、終戦直前から戦後の中野区の発展と人々の生活などを紹介するとともに、「中野駅は穴埋め駅」「中野ブロードウェイセンター」「中野通りの桜並木」などの「中野のナカミ」パネルも掲示している。

 6月29日と7月26日の各日14時からは担当学芸員による展示解説ギャラリートークイベントを、7月27日14時からは「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんのおい・佐々木祐滋(ゆうじ)さんによる講演会「平和の折り鶴と中野区」(事前申し込みが必要)も、それぞれ実施する。

 開催時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。8月16日まで。先着350人に来館記念で「はと付きしおり」を進呈する。

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