
東中野の「レパートリーシアターKAZE」(中野区東中野1、TEL 03-3363-3261)で8月27日~31日の5日間、「東京演劇集団 風」の代表作「肝っ玉おっ母とその子どもたち-あとから生まれてくる人たちに」の公演が行われる。
同作品は同劇団が1999(平成11)年に劇団の専属シアター「レパートリーシアターKAZE」を建設した際に、こけら落としとして上演し、その後2006(平成18)年から終幕に「あとから生まれてくる人たちに」という作者ブレヒトの詩の朗読を加え、中学・高校を対象とした全国巡回公演を行い、東日本大震災後は被災した中学・高校で上演してきた作品。原作はベルトルト・ブレヒト。上演台本・演出は浅野佳成さんが、主演は渋谷愛さんが、それぞれ務める。
舞台は17世紀ヨーロッパ、中央ヨーロッパ全土を巻き込んだ宗教戦争(三十年戦争)。通称を「肝っ玉おっ母」というアンナ・フィアリングは3人の子どもたちを抱えながら、ほろ車に商品を詰め込み軍隊相手に商売をして生活している。戦争を追いかけて商売を続ける道すがら、出会い別れていく人々-娼婦のイヴェット、従軍牧師、料理人、兵隊たち。彼らもまた、戦争の中で生きるための闘いを続けている。「おっ母」は子どもたちを戦争に行かせたくない一心で必死に商売を続けるが、長引く戦争は彼女の大切な子どもたちを一人、また一人と奪っていくーー。
チケットは、大人(当日券)=4,000円、学生=3,300円、小中高生=2,000(中野区内の超中学生は500円割引)。初日から中日までは19時開演、後半2日間は14時開演。チケットの購入方法は同劇団サイトで確認できる。