
漫画家・楳図かずおさんの作品「漂流教室」のポップアップストアが7月31日、中野ブロードウェイ(中野区中野5)3階「墓場の画廊」で始まった。
1972(昭和47)年に「週刊少年サンデー」で連載が始まった同作品は、未来の世界に校舎ごと送られてしまった少年・高松翔を主人公とした児童たちの生存競争を描いたSF作品。1974(昭和49)まで連載され、1975(昭和50)年には「第20回小学館漫画賞」も受賞している。
会場では、名場面をプリントしたTシャツや刺しゅうを施したスカジャンやハットなどのアパレル商品をはじめ、アクリルスタンドやキーホルダー、扇子や豆皿、「大和小学校の看板」を模した手ぬぐいを展示販売。撮影スポットには「怪虫、襲撃。」(前期)をイメージしたオブジェを用意し、後期には「未来人類、接近。」をイメージしたものになるという。
廊主の佐山有史さんは「私自身が幼少期に強烈な影響を受けた作品。今回のイベントは墓場の画廊として展示もグッズもフルスィングで進めさせていただいた。圧倒的な絶望感の中で一縷(いちる)の望みにかけ強く生きる子どもたちの生き様と、母と子の愛情の尊さがあふれる楳図かずおの大傑作コミックを心ゆくまで楽しんでほしい」と話す。
営業時間は11時~20時。後期が始まる8月25日に展示物などを入れ替える。9月16日まで。