
現在整備中の中野駅西改札南側・桃園広場近くに8月27日、ナポリタンとワインの店「PICCOLO2(ピッコロピッコロ)」(中野区中野3、TEL 03-4362-8519)がオープンした。
オーナーシェフの小澤康志さんは、神田のイタリアンレストランでイタリア料理を学ぶ。30歳までに自身の店を持つことを目標に中野区のバーに職場を変えて厨房を担当し、スパゲティやピザのほか、酒の肴(さかな)などを学び、1999(平成11)年、日本橋にオープンした前身となる「食堂ピッコロ」を妻の理恵さんと開業。店ではナポリタンを中心としたメニューの提供に加え、若手落語家に披露の場を提供するため定期的に高座を設け、合計268回の寄席を行った。
食堂ピッコロは順調に営業を重ねてきたが、店舗周辺が日本橋の再開発に飲まれる形となり、今年7月18日で閉店。旧店舗周辺で移転先を探していたが希望に合う物件がなく、自宅のある中野区内でも物件を探していたところ、同所に出合ったという。席数は、カウンター4席、テーブル24席。寄席を行う場合はテーブル席のみ25席となる。
フードメニューは、店主お薦めのアルデンテの「ナポリタン」や「プッタネスカ」(以上850円)、「ミートソース」(900円)などのトマトソース系のほか、「カルボナーラ」(980円)、「ペペロンチーニ」(800円)、「シラスとキノコ」(850円)などのパスタ。「マカロニサラダ」「イタリアンサラダ」「明太子とキノコのサラダ」などのサラダ類、「生ハム」「アンチョビとガーリック」「マルゲリータ」など直径24センチのクリスピーピザのほか、「マグロのカルパッチョ」「牛スジ肉のトマトソース煮込み」「イカのアンチョビ炒め」などのつまみ類や、吉田牧場(岡山県)の手作りチーズ類も提供する。
ドリンクメニューは、ハウスワインやボトルワインを中心に、ビール類、カクテル類、酎ハイ、ソフトドリンクなどを用意する。
女将(おかみ)の理恵さんは「日本橋のオフィス街でサラリーマンのお客さまを相手に26年営業してきたが、心機一転、地元でもある中野で再スタートすることとなった。歴史ある桃園町のこれから新たに発展していく新改札近くのエリアに場所が見つかり幸運だった。日本橋で愛された『江戸前』のナポリタンをぜひ召し上がってほしい。落ち着いたら『ピッコロ寄席』も復活したい」と話す。
営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~23時。月曜定休。