
「人気棋士と本田女流四段による将棋ファンフェスティバル」が10月26日、鷺宮区民活動センター(中野区鷺宮3)で開催される。主催は、将棋を通じて地域交流を図る「鷺宮将棋サロン」。
同サロンは「中野区将棋初段・二段・三段免状獲得戦」などを通じて地域活性化を目指す団体。月1回程度のペースで、棋士による将棋講座や指導対局、将棋大会、会員同士の自由対局などを開いている。
今回のゲストは、名人・竜王・王将などの主要タイトルを制し、通算13期のタイトル獲得を誇る佐藤康光九段と本田小百合女流四段。佐藤九段を「たたえる」特別企画では、シークレットゲストの登場も予定する。当日はトークイベント「佐藤九段のここだけの話」のほか、人数限定でゲストとの対局体験も行う。
松本会長は「ゲストの佐藤九段は2017(平成29)年2月から2023年6月まで日本将棋連盟会長を務めた。就任当時は『ソフト不正使用疑惑』など将棋界が大きく揺れた時期で、佐藤九段は信頼回復に尽力した。さらに、女流二棋戦の創設、東西将棋会館の建て替え、叡王(えいおう)戦のタイトル戦化など、現在の将棋界の発展に大きく貢献した」と話す。「佐藤九段は鷺宮に住んでいた名棋士・米長邦雄名誉棋聖に憧れていたと聞く。米長先生の『将棋愛と普及の精神』を受け継ぐ佐藤九段の労をたたえるとともに、直接会って将棋の魅力を感じていただきたい」とも。
松本会長は「独創的な序盤戦術と終盤の切れ味から『丸太を振り回す将棋』ともいわれる佐藤九段との交流を通じて、人生を豊かにする時間を感じてほしい。将棋に詳しくない方や女性も、ぜひ気軽に参加してほしい」と呼びかける。
開催時間は13時~17時。参加費は、将棋大会参加=1,500円、観覧のみ(男性)=500円、観覧のみ(女性)=無料。申し込みは公式ウェブサイトで受け付けている。