アイヌと沖縄の踊りの祭典「チャランケ祭」が11月2日、中野区役所屋外「ナカノのソトニワ」で開催される。
同イベントは「祭りは天と地を継ぐ、踊りは人と宇宙を継ぐ」をコンセプトとし、今年で32回目を迎える。アイヌと沖縄人が東京で出会ったことがきっかけとなり、1994(平成6)年から故・金城吉春さんを中心に中野駅北口広場で開催。その後は中野四季の森公園芝生広場、旧中野区役所前、中野四季の森公園イベント広場と会場を移し、今回は中野区役所のソトニワで初の開催となる。同祭は歌と踊りの祭典で、人と人とが触れ合い、交流を深めることを目的としている。
毎年2日間を通して、初日は「カムイノミ」というアイヌの儀式を行い、2日目には沖縄の儀式「旗あげ・旗おろし」などを行う。2日間を通して、アイヌの神謡や踊り、エイサーや三線、獅子舞などを披露していたが、今年は会場が区役所となり、1日で旗揚げ・旗おろし・カムイノミ・奉納の踊りや、出演者による歌・演舞などを行う。
出演者は、いなほ保育園、かみさぎ歌三線(うたさんしん)会、ペウレ・ウタレの会、上地流空手、東京沖縄県人会青年部、中野新道エイサー、AYNU RUTOMTEを予定。飲食ブースでは、沖縄料理やアイヌ料理などを提供する。
実行委員長を務める高橋貫太郎さんは「チャランケ祭とは、沖縄とアイヌ民族の文化交流会を通して話し合い、世界中の人たちと魂と魂を交わす祭り。今年は、音響機材を使わずに、しっとりとやるので、ぜひ見に来ていただきたい」と呼びかける。
開催時間は10時30分~。入場無料。雨天決行。