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中野・新仲見世の老舗うなぎ串焼き店「川二郎」が復活-焼き手は創業者の孫

新店主となった平山晴恵さんと「川二郎」店内

新店主となった平山晴恵さんと「川二郎」店内

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 中野ブロードウェイ東側、中野新仲見世商店街の老舗うなぎ串焼き店「川二郎」(中野区中野5、TEL 03-3389-4192)が1月7日、本格的に営業を再開した。

「川二郎」外観

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 同店は1968(昭和43)年に同所で営業を始め、2代目の先代鈴木正治さんの時には人気漫画「美味しんぼ」にも登場したこともある。その2代目が2008年、親族である鈴木規純さんに同店を託し、近くに同店の姉妹店となる「味治(みはる)」を開店したが、昨年10月31日に規純さんが急きょ独立し、同店は焼き手を失った状態で休業を余儀なくされた。

 焼き手を失った同店は店舗の改装を行うと同時に、「味治」店主の長女である平山晴恵さんが仕込みや焼き手として修業し、昨年12月23日にプレオープン、年明け1月7日、本格的に営業を再開した。席数はカウンター10席と4人掛けテーブル席があり、2階もあるが「今はまだ手が回らないので使っていない」という。

 焼き手が店主1人となったため、メニューは休業前のもの全てを出しておらず、「かば焼き」「うな丼」はメニューから外しているが、名物「八幡巻」や「短冊」(以上350円)、「串巻」「きも焼」「ひれ焼」「れば焼」「ばら焼」「えり焼」(以上250円)などと野菜焼き、ビールや日本酒は提供している。

 同区内で会社を営む常連客の小内(おない)高明さんは「このような『粋』な店は希少。休業となったときはどうなることかと思ったが、晴ちゃんが継いでくれて良かった。応援したい」とエールを送る。

 店主の平山さんは「祖父、父の時代と変わらず、誰もがフラッと気軽に入れる場所にしたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は17時~21時(材料が無くなり次第終了)。日曜定休。

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