JR中野駅北口暫定広場(中野区中野4)で6月22日、「たこくせきフェス2014」が開催される。
キリンなど大手企業やグローバル企業で働く外国人、明治大学や帝京平成大学に通ったり早稲田大学外国人学生寮「WISH」で生活したりする留学生などが急増した中野で初めて開催される同イベント、毎年6月20日が国連の定めた「世界難民の日」ということもあり、その週の日曜日に開催する。
毎年2000人~3000人の難民が来日するといわれている難民問題。この問題を知ってほしい、考えてほしいと、10年ほど難民支援活動をしてきた同区民の呼び掛けで、支援者や移民・難民当事者などで構成された実行委員会を今年3月に結成。さまざまな議論を重ねて準備を進めてきた。
当日は、イラン・ネパール・トルコなどのエスニック料理の販売、パレスチナ関連や国内移民社会などの情報展示、ラテンアメリカやクルド人らのダンス、難民の歌やバグパイプ・サズという楽器などの音楽披露のほか、難民支援者の体験談などのコーナーも設ける。参加者に「移民とは?」「難民とは?」と参加者に関心を持ってもらうことを目的としている。
イベント名の「たこくせき」は多くの外国人が参加できるよう「平仮名」にし、ホームページやポスターも英語だけでなく、ルビを振った日本語、ひらがなだけの日本語なども用意した。
織田朝日実行委員は「今回のイベントを成功させることで精いっぱいだが、これからも移民・難民問題をテーマに、人々にいかに関心を持ってもらうかを考え、常に試行錯誤し、新しいことを生み出していきたい。これからの多文化社会に向けて、交流を深めるために、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は12時~16時。入場無料。