中野セントラルパークにある中野区産業振興拠点「ICTCO(イクトコ)」(中野区中野4、TEL 03-5942-6007)で7月11日、「マンガトークイベント」が開催される。主催は中野コンテンツネットワーク協会。
「漫画家の登竜門を再考する-新人マンガ賞の意義と新たなプラットホームの可能性-」と題して開く同イベントは、同協会が開催を予定している漫画コンテスト「マンガアワードプロジェクト」の関連第1弾企画。漫画文化が根付き、漫画家のたまごが多く住む街中野で開催する。
同協会の橋本正太郎理事は「過去から現在まで、日本のマンガ文化形成にあたり、さまざまな作家を発掘してきた新人マンガ家の登竜門『漫画賞』『アワード』が担ってきた役割は大きい。一方でマンガの発表の場(=メディア)は、インターネットや電子書籍、SNSの普及とともに急速に多様化を見せている。そのような時代に新人漫画家の登竜門も多様性をもつべき」と思い、イベントを企画したという。
パネリストには、2009年から各地で開催している漫画を介してコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」主宰の山内康裕さん、ドラマ化もされた代表作「東京トイボックス」「大東京トイボックス」を輩出した2人組の漫画家「うめ」の原作・演出担当である小沢高広さん、元「漫画サンデー」編集担当で現在は小学館「IKKI」編集担当のフリー編集者である豊田夢太郎さんの3人を招く。
山内さんは「実際にマンガの登竜門である新人マンガ賞を経て人気作家となった『うめ』小沢さん、そして数多くの新人漫画を発掘し育成してきた『IKKI』編集の豊田さんと、ネット時代の漫画家の登竜門について話せるのはとても楽しみだし、ここで新しいアイデアや構想が生まれるかもしれない。そのような場に漫画家を志す人はもちろん、漫画を読む人や業界関係者の人、そして中野を愛している人にもぜひ立ち会ってほしい」と話した。
当日は、新人マンガ賞の系譜や現状をあらためて振り返りながら、デジタル時代における新メディアの可能性に伴う登竜門の意義などを3人のパネリストで立体的に再考するという。
開催時間は19時~20時30分。参加費は一般=2,000円、学生=1,500円、ICTCO会員=1,000円。参加は同協会ホームページの申し込みフォームで受け付ける。定員に達し次第受け付け終了。