中野ブロードウェイ(中野区中野5)4階に7月オープンしたアートギャラリー「Gallery リトルハイ」で9月11日から、市川健治さんの個展「祭・百景借景」が開催される。
同展は、市川さん自身が1990年に考案した、作品ごとのテーマに応じて必要な画像や写真を大量に集め、それらの画像を小さな正方形に切り抜き、貼り合わせて全く別の新たなイメージを構築していく「ピクセル・モンタージュ(Pixel Montage)」という独自の技法を用いて制作された作品27点を展示する。
今回は葛飾北斎や安藤広重の浮世絵などをモチーフに、全都道府県で行われている約570カ所の祭りの風景から切り取られた画像によって構成された作品を展示。一つの作品には約2400枚以上の画像が使用されているという。
ギャラリー代表の小高均さんは「市川さんが作り出すマクロとミクロの両方の風景を楽しみながら、誰もが心の中にある自分の『祭り』を探してもらう、そんな不思議な体験をしていただければ」と話す。
市川さんは1967(昭和42)年長野県生まれ。1997年、武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。東京在住。日本グラフィック展、日本ビジュアル・アート展、APA日本写真ビエンナーレ、プリンツ21グランプリ展、現代日本美術展、岡本太郎現代芸術賞等、数々のコンペティションで受賞歴を持つ。
同ギャラリーは、「アートと人の出会いの空間」をコンセプトとしたテーマに沿った企画を中心に、レンタルギャラリーとして空間を提供する。ギャラリー名の「リトルハイ」は、「コンパクト(=リトル)な空間の中で高い価値を持つぜいたくで上質(=ハイ)なアートに誰もが出会えるように」との願いを込めて付けたという。
営業時間は12時~19時。水曜定休。9月23日まで。入場無料。