JR中野駅北口近くのイベントスペース「nakano f」(中野区中野5)で4月5日、一日限定企画「マッチョカフェ」が行われた。主催は「お姫様抱っこ協会」と「ハイ」(渋谷区東2)。
(関連フォト)見付けた手すりで上腕二頭筋を見せ合う国産マッチョら
「マッチョを身近に感じることのできるカフェ」をコンセプトに展開する同企画は今回が初めて。40平方メートルのスペースにカウンター4席含む24席を用意し、「マッチョ6原則」という、「暴力をふるわない」「筋肉細胞にしか暴力をふるわない」「タバコを吸わない」「酸素しか吸わない」「酒を飲まない」「プロテインしか飲まない」のすべてに当てはまる「国産(=日本人)マッチョ」7人がもてなした。お笑いグループ「超新塾」のメンバー、コアラ小嵐さんも「国産マッチョ」として参加した。
開店前、筋肉やトレーニングの話で盛り上がる「国産マッチョ」たちは、階段脇の手すりで上腕二頭筋の見せ合いや斜め腕立て伏せ、床で腕立て伏せ、ポージングした腕をつなぎ合わせる「マッチョチェーン」を行ったりして気合を入れていたほか、「いらっしゃいマッチョ!」と接客のための発声練習も行っていた。
10時の開場には、会場入り口に80人を超える男女が長蛇の列をなしていた。8時から並んだという女性参加者は「ネットでイベントを知り、すぐにスケジュール帳に予定を書き込んだ。来るしかないと思った」。別の女性は「マッチョバスツアーに参加できなかったので、それが悔しくて並んだ」とも。大阪や静岡など東京近郊以外からの参加者も多く、福島から夜行列車で来たという人の姿もあった。30歳の男性客は「話題性があったし、なぜマッチョがカフェなのかを探るために来た。筋肉美にも興味がある」と話していた。
フードメニューは、「卵の白身~塩風味~」(500円)、「余計な脂肪分取っちゃいました鳥の胸肉」(700円)などの「細マッチョ食」のほか、無添加オリーブオイルのペペロンチーノにスモークサーモンとバジルを乗せた「マチョゲティ」(1,200円)、サーモンムニエルと野菜にマッチョが目の前でレモンを搾る「アラスカのように広大な背中!」(1,500円)などの「ゴリマッチョ食」を用意。
ドリンクメニューは、「ビーレジェンドプロテイン」(500円)、野菜・果物・プロテインを混ぜた「特製マッチョジュース」(750円)、アルコール類など。客がビールを注文すると、マッチョメンバーが笑顔でグラスに注ぎ終わった後、一瞬にして缶をつぶすパフォーマンスを披露。2人組女性客は「すごい」「かっこいい」などと驚きの表情を見せていた。
ほかにも、イベントメニューとして、推しマッチョのメッセージ付きブロマイド写真「マブロ」、推しマッチョと一緒に記念撮影できる「マチェキ」、マッチョたちが作った輪で客を囲みながらぐるぐる回る「肉の壁」など。人気メニューだった「肉の壁」を体験した女性は「マッチョな人たちの体温を感じた夢の時間だった。バキバキの腹筋も触ってみたかった」と話していた。
同イベントプロデューサーの古島洋太さんは「中野や高円寺はこのようなイベントなどでも受け入れてくれると思い、マッチョカフェのできる場所を探していた」と話す。「お姫様抱っこ協会」の鈴木秀尚会長は「小雨が降っているのに、まさかこんなに朝から行列ができるとは思っていなかった。国産マッチョに興味を持ってもらえてうれしい。ゴールデンウィークに『マッチョカフェ』をやるかどうか迷っていたが、やることにした」と次回開催宣言も飛び出した。「今日の来場者数は250人を超えた。こんなに需要があるならカフェの常設も検討したい。中野でできるよう頑張りたい」とも。
次回開催は5月4日~6日、会場未定。