中野セントラルパークに本社を構えるキリン(中野区中野4)は6月16日、本社前ストリートアベニューで同日発売のノンアルコール・ビールテイスト飲料「パーフェクトフリー」のサンプリングイベントを行った。
同商品は今年4月に施行の機能性表示食品制度による商品で、「脂肪の吸収を抑える」「糖の吸収を穏やかにする」機能を保有する「難消化デキストリン」を配合したノンアルビール。ビール、酎ハイ、洋酒部門は前年比プラスだが、ノンアルビール部門で苦戦を強いられてきた同社が、2013年6月の閣議決定のタイミングで同制度が導入されることを想定し、調査や研究を重ね、機能性表示食品の飲料第1号商品として販売にこぎ着けた。
同イベントでは、キッチンカーで食事を購入する区民やオフィスワーカーに同商品を配布したほか、事前に用意されたピザとともに同社布施孝之社長が同商品を手渡しで配布、合計400缶を配った。布施社長は「まさにノンアルコールビール夏の陣。味わいと営業力、そして先行の利を生かして勝ち残りたい」とあいさつした。
同商品を初めて飲んだ中野区内在住の女性は「あっさりすっきりしていて飲みやすい。ノンアルビールはあまり好きではないが、これは口当たりもいいし喉ごしもよく、昼間からビールを味わっている感じ」と話していたほか、子連れで参加した主婦は「ノンアルビールはノンアルの味がするので、最初からビールを飲んでいる感覚にはならないが、この味なら子どもと昼間に遊んでいても楽しめそう」と話していた。
布施社長は「代官山のスプリングバレーブルワリー東京でも朝8時からビールを飲まれている人がいらっしゃるので、お昼の公園ランチなど、時間帯のニーズの掘り起こしは大事だと考えている。1本でも多くの消費者に試してもらえたらうれしいし、飲んでいただければリピートに必ずつながる」と自信を見せる。