農業再生をオリーブ栽培に懸ける被災地、福島県いわき市を支援する「オリーブ農業体験日帰りバスツアー」が11月23日、JR中野駅北口の中野区役所前を発着地点として行われる。主催は、いわきオリーブプロジェクト研究会(福島県いわき市)。
2009年11月設立の同研究会は同市の休耕地を利用してオリーブ栽培をスタート。農業による地域活性化を目指し、市内23カ所にオリーブの苗木1000本を定植。8年間で100ヘクタールに35万本の植樹を目指している。東日本大震災で中断した活動を再開。
中野では今月4日、まちおこしイベントスペース「スタジオ・ナカノバ」(中野区中野5)で同研究会の園芸講師を招き、「オリーブの苗木ワークショップ」を開催。いわきから運ばれたオリーブの苗木をプランターに植え替え、家庭や職場で育成し1年後にいわきに運び植樹する活動が進行している。今回のツアーはその一環。
当日は、現地でいわき市立湯本第二中学校生徒が合流し、ツアー参加者と一緒にオリーブ農作業を体験する。同校の澤井史郎校長は「地元いわきの復興活動と農業の現場をぜひ生徒や参加者に知ってもらいたい」と話す。現地農園メンバーとの交流会や温泉休憩も予定する。
当日は中野7時30分発、21時着を予定。参加代金は8,000円(小学生以下は4,000円)。定員40人。