中野区産業振興拠点「ICTCO(イクトコ)」(中野区中野4、TEL 03-5942-6007)で8月29日に「第1回 ビジネスディギングフェスティバル」の最終選考会が行われ、受賞者が決定した。
2位の木村正子さん(左)と商品のパーソナル3Dプリンターを渡すムトーエンジニアリング原さん
同イベントは、ICTやコンテンツビジネスのアイデアを発掘(ディギング)し、起業を支援するイベントで、第1回のテーマは「3D」。起業を目指す個人やグループ(法人を除く)から工業用3Dプリンター、パーソナル3Dプリンター、金属3Dプリンター利用や作品などを盛り込んだ「3D」関連のビジネスアイデアを広く募集し、約50件以上の応募者の中から1次審査を通過した12組が最終プレゼンテーションを行った。
選考会当日は14時ごろからプレゼンが始まり、1次審査通過者はそれぞれ20分間の持ち時間で商品の特徴や事業化の重要性などを発表した。審査員は中野区産業振興推進機構の板生理事長をはじめ、西武信用金庫の高橋一朗常勤理事、明治大学先端メディアサイエンス学科宮下芳明教授、「あッ3Dプリンター屋だッ!!」の山田眞次郎代表、ムトーエンジニアリングの原忠男さん、構造計画研究所の千種芳幸さんらで構成。
プレゼン後に審査が行われ、受賞者が決定した。プラチナ賞(グランプリ)には山下和彦さんの「3Dプリンタを利用した子どもの足部発達支援プロジェクト」、ゴールド賞(2位)には木村正子さんの「オスメイト(人工膀胱・肛門保有者)のための3Dプリンタを活用したオーダーメイドストーマ・防水用カップとストーマプロテクタの製作と実用化に向けて」、シルバー賞にはチーム「そ創」の「3D Printer of Drug Discovery(みんなの手で創薬パズルをとく)」が輝いた。当初予定していなかった審査員特別賞には櫟恵子さんの「我が子専用・哺乳瓶用オリジナル乳首製作販売ビジネスのご提案」が選ばれた。
総評で板生理事長は「どのビジネスも可能性が感じられるものばかりだったし、面白い視点のものが多かった。今回は3Dビジネスだったが、イクトコはこれからもいろんなジャンルのビジネスコンテストを企画し、新ビジネスを作ろうとしている人たちを応援していきたい」と話した。「第2回 ビジネスディギングフェスティバル」はテーマなどが決まり次第、イクトコホームページなどで案内する。