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ポレポレ東中野でドキュメンタリー「ヤクザと憲法」上映 「構成員と家族の人権」描く

「ヤクザと憲法」のワンシーン(c)東海テレビ放送

「ヤクザと憲法」のワンシーン(c)東海テレビ放送

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 JR東中野駅北側の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で1月2日、ヤクザと人権をめぐるキュメンタリー映画「ヤクザと憲法」の上映が始まった。

(関連フォト)上映初日に舞台あいさつをする阿武野プロデューサー(左)と土方監督

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 同作品は、「平成 ジレンマ」「死刑弁護人」「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」など話題性の高い数多くの番組を放送してきた「東海テレビドキュメンタリー劇場」の第8弾で、昨年3月に東海テレビで放映したものを映画として再編集したもの。実在する広域指定暴力団事務所を中心に半年間密着取材し構成員らの日常を伝えたドキュメンタリーで、「ヤクザとその家族への人権侵害」にスポットを当てている。

 超満員となった上映初日の舞台あいさつに登場した土方宏史(こうじ)監督は、指定暴力団という取材対象者との関係作りについて、「今までの作品作りではまず対象者としっかりとした関係を築くということが基本だったが、今回はそれが通せない部分もあり、とても難しい現場だった。例えば対象者がせっかくたこ焼きをおごってくれようとしても、それを食べるわけにはいかなかった」と番組制作の裏側を明かした。

 阿武野勝彦プロデューサーは「ヤクザと私たちの間には超えられない暴力団排除条例というものがある。だからこういう作品を上映することはとても恐ろしい。ヤクザの利益となることだと受けとらえられれば中止命令が出ることもある。だが、ヤクザだからという言葉だけで終わらせてはいけない」と話す。

 入場料金は、一般=1,800円、大学生以下=1,500円、シニア=1,200円ほか。上映時間や回数は同館ホームページで確認できる。1月16日以降の上映回数や期間は未定。

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