中野ブロードウェイ2階のギャラリー「pixiv Zingaro」で11月29日、「痛車（いたしゃ）」の写真のみを展示する坂口トモユキさんの写真展「痛車Z」が始まった。

ギャラリー「pixiv Zingaro」に展示されている「痛車」写真25点

　同展では、坂口さんが2009年から2012年にかけて高精細デジタル撮影した作品や未発表作品、新作を中心に25点を展示。ギャラリーの中心にはディスプレーを置き、飾りきれなかった「痛車」の写真を数秒ずつ表示させている。

　坂口さんは「痛車」とは、アニメやゲームの美少女キャラクターの巨大イラストをあしらった車。週末の秋葉原の街を艶やかな痛車が疾走する光景はアキバ名物となっていて、その車内はおたく部屋をそのまま路上に持ち出してきたかのよう」と話す。

　坂口さんは1969年（昭和44年）香川県生まれ、東京都在住。東京大学大学院地球惑星物理学専攻修士修了、日本写真芸術専門学校二部卒業。東京近郊の住宅地をデジタルカメラで深夜に撮影した作品「HOME」で2008年に写真の会賞を受賞し、マーチン・パーが選ぶ2000年代のベスト30写真集“Martin Parr’s Best Books of the Decade”にも選出された写真家。

　開催時間は12時～19時、水曜定休。今月11日まで。9日14時からは、「痛車」オーナーとのギャラリートークも予定（参加無料、予約不要）。

　同ギャラリーは、イラストコミュニケーションサービス「pixiv」を運営するピクシブ（渋谷区）と、アーティストマネジメント会社カイカイキキ（港区）がプロデュースする。