中野区産業振興センター北側にあるギャラリー併設の生活雑貨&インテリアショップ「モノ・モノ」(中野区中野2、TEL 03-3384-2652)で9月8日、「九州クラフトデザイン展・東京」が始まる。
同展示会は、1961(昭和36)年に設立された九州クラフトデザイン協会に所属する工芸家やデザイナー20人によるグループ展。作品ジャンルは陶磁器を中心に、ガラス、木工、テキスタイルなど。30代から上は80代までの作家20人の作品が展示販売され、初日にはオープニングパーティーも予定。来場者に無料で提供されるドリップコーヒーの器は、出展者の作ったものの中から選べるという。
「陶磁器」では石原重行さん(長崎)、大塩綾子さん(長崎)、兼石哲也さん(佐賀)、城猛さん(宮崎)、白山陶器(長崎)、長谷川武雄さん(長崎)、林田さなえさん(佐賀)、山下行男さん(長崎)、「木工」では小野寺幸裕さん(福岡)、黒木勇夫さん(宮崎)、辻翔平さん(福岡)、時松辰夫さん(大分)、西茂さん(福岡)、宮崎珠太郎さん(熊本)、「ガラス」では小西晃さん(福岡)、タビノキセキ(福岡)、「テキスタイル」では井上浩輔さん(福岡)、「七宝焼」では鷹端璃未さんが参加する。
「モノ・モノ」の菅村大全代表は「たくさんの人たちにこの『作り手のコミュニティーサロン』を知ってもらいたいのと同時に、九州出身の中野区民の方も郷土の優れた生活雑貨をぜひ見に来てほしい」と呼び掛ける。
開催時間は11時~18時。月曜・火曜・水曜定休。9月25日まで。
「モノ・モノ」は、1971(昭和46)年に工業デザイナーの故・秋岡芳夫さんを中心とする有志のボランティア組織として、日本全国で本格的な工芸デザイン運動を展開してきた団体の活動拠点。当時から、夜な夜なデザインについて語り明かされていたという。昨年11月にはリニューアルオープンし、「プロフェッショナルセミナーの開催」「秋岡芳夫の遺志を子どもたち伝える木育活動」「昭和期のクラフトデザインのアーカイブ」という3つの社会的ミッションを掲げている。