西武新宿線野方駅(中野区野方6)近くに2月15日、「幻のゆるキャラ」と呼ばれる野方ときわ通り商店会のマスコットキャラクター「とっぴぃ」が現れた。
(関連フォト)「とっぴぃ」(左)とは初対面という「さぎプー」(右)
同区内には、鷺宮の「さぎプー」、都立家政の「かせいチャン」などの商店街マスコットキャラクターや、東京中野ライオンズクラブの「なっこい」、中野区の食育マスコット「うさごはん」、街巡りマスコット「クルトン中野」、そのほかにも、飲料メーカー「キリン」のマスコット「午後のコーチャン」、製菓メーカー「カンロ」の「カンロちゃん」、関東バスの「かんにゃん。」、ブシロードの「ヴァンガ郎」、明治大学の「めいじろう」、早稲田大学の「WASEDA BEAR」などがいる。
同区内で活動するゆるキャラは、「中野にぎわいフェスタ」「なかのまちめぐり博覧会」など地域で開催される大型イベントに集結するなど、特に同区民には知名度はそれなりにあるキャラクターが多い中、「とっぴぃ」は大型イベントには登場せず、中野区民ですら存在をほとんど知らないため、いつしか「幻のゆるキャラ」と呼ばれるようになった。
同キャラクターはテレビのゆるキャラ選手権企画のあった2008年に誕生。当時は同商店街を盛り上げようと、買い物かごを下げながら商店街イベントなどに頻繁に出没していたが、2009年以降はほとんど姿を見せなくなっていた。ネット上でも同キャラクターの画像はほとんど見られない。
この日、野方駅周辺で開催中の飲み歩き・食べ歩きイベント「まちなかのバル in のがた」の受付に突如現れた「とっぴぃ」は、しばらくパイプ椅子に座っていたが、同イベントの応援に駆け付けた「さぎプー」の元気に踊る姿に導かれたかのように「微妙な」踊りを披露。小型犬にほえかかられる一幕もあった。
「とっぴぃ」を見付けて写真を撮っていた、中野駅近くに住む女性は「長く中野区に住んでいるが、見たことがない。一応写真を撮ったが、こんなゆるキャラいましたっけ?」と話す。このほか、「とっぴぃ」を初めて見たという人たちは「意外とかわいい」「モチーフは何ですか?」「(座っている姿が)なよなよしい」「元気がない」「顔と体のギャップがすごすぎる」「オカザえもんのようなシルエット」などと話していた。
同商店会によると、「とっぴぃ」の今後の出没予定は未定という。同商店会スタッフは「実はとっぴぃは中野区内ゆるキャラの先駆け。ときわ通り商店街に遊びに来てくれれば出会えるかもしれない。出会えた人はラッキー」と話す。