![発表された新商品「イスパハン」(手前)](https://images.keizai.biz/nakano_keizai/headline/1487802737_photo.jpg)
「カンロ飴」「ピュレグミ」などを製造・販売するカンロ(中野区新井2)は3月6日、世界的パティシエのピエール・エルメさんとコラボした新商品を発売する。これに先立ち、2月22日、発表会を開いた。
(関連フォト)(左から)カンロ三須社長、カンロ・マーケティング担当・坂東さん、リシャール社長
2016年、「世界のベストレストラン 50アカデミー」から「世界の最優秀パティシエ賞」を受賞したピエール・エルメさんの代表的なスイーツ「Ispahan(イスパハン)」をイメージして開発した同商品は、商品名も同名の「イスパハン」。エルメさんのスイーツ「イスパハン」も元々「イスパハンローズ」から命名されている。同社ではイスパハンローズ、フランボワーズ、ライチの3つの風味が特徴的な「イスパハン」をキャンディーで実現するために約1年間かかったという。新商品は、フランボワーズピューレのパウダー入りイスパハンローズ味キャンディーの中に、ライチ味の新食感ゼリーが入っている。
発表会では、三須和泰(みすかずやす)カンロ社長のほか、「ペーアッシュ パリ ジャポン」ルデュ・リシャール社長らが登壇した。三須社長は「2016年にピエール・エルメと出会った縁を大切にしたい。このキャンディー一粒のポテンシャルは可能性を秘めている」と話した。リシャール社長は「パティスリー業界はとても素晴らしい技や品質、ノウハウが求められるが、カンロと初めて話したとき、同じレベルで話ができて驚いた。味覚やテクニックなど、求めているレベルだったので、コラボは自然な形」と話した。同社開発本部マーケティング部の坂東美紀さんは「一粒のキャンディーで、どのようにイスパハンを表現するかを考えてきた。香り、驚き、感動、世界観すべて表現できたと思う」と話した。
発表会終盤には、フランスにいるエルメさんと会場をライブ中継で結んだ。エルメさんは「ローズ・フランボワーズ・ライチのフレーバーでイスパハンを再現してくれてうれしい。試作品キャンディーを口に入れたら本当に驚いた。イスパハンのケーキを食べたようだった」と話したほか、「イスパハンシリーズは自分の作品の中でも一番人気がありレシピも一番多いが、一つレシピが増えたよ。日本のグミも好きなので、今度はイスパハンのグミもお願いしたい」と話し、三須社長が苦笑いする一幕もあった。
オープン価格だが、参考小売価格は1袋(65グラム)230円。