外務省ホームページが3月22日、さいとう・プロダクション(中野区中野1)の「ゴルゴ13」主人公・デューク東郷を指南役とした「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」の掲載を始めた。
(関連フォト)デューク東郷が外務省を訪れるところからストーリーが始まる ©さいとう・たかを
昨年7月に起きたバングラデシュ・ダッカ襲撃テロ事件を踏まえ、外務省では現在、地方を含め全国各地で安全対策セミナーを開催するなど、中堅・中小企業の安全対策強化に努めている。同取り組みの一環として企画した、劇画「ゴルゴ13」を活用した中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアルは、劇画家さいとう・たかをさんが制作を担当した。さいとうさんは外務省からの制作依頼に快諾したという。
外務省広報文化外交戦略課広聴室によると、「ゴルゴ13」に白羽の矢を立てた理由として、「同マニュアルは中堅・中小企業の経営層を主なターゲットとしていて、ゴルゴ13の読者層と概ね一致していると考えられた」「ゴルゴ13は約50年もの間、激動の国際情勢の第一線で活躍し、その経験や実績、ならびに危機管理のプロフェッショナルとしてのイメージがこのマニュアルの目的に合致したこと」「ゴルゴ13はこれまで、単行本183巻、発行総数約2億9千万部以上といった数字が示すとおり、圧倒的な知名度を誇っていること」などを挙げている。
同ホームページでは現在、第1話「外務省からの依頼」を公開。第2話は3月31日に掲載予定で、以降6月13日まで週1回、全13話の連載を予定している。