大手不動産会社のレオパレス21(中野区本町2)は6月26日、ベトナム社会主義共和国の技能実習生8人を年7月5日付で直接雇用し配属すると発表した。
同社はこれまで、各国政府と日本国政府が推進している外国人技能実習制度に賛同し、同社の協力工務店によるベトナム国技能実習生の受け入れをサポートしており、これまでに50人の実習生を協力工務店に配属してきたが、今回同社として初めて同国の実習生を直接雇用する運びとなったという。現場でのOJTを通して同社の建築技術と知識を母国へ持ち帰ってもらうとともに、同社社員も指導者としての経験を積むことで、活気あふれる職場作りを目指すことを目的としている。
直接雇用に先立ち同社では、同社アパートの模型となる「モックアップ材」を同国へ持ち込み、同社アパートの模型を建築することで現地研修生の指導をする「モックアップ研修」を実施。現地研修生は日本での実習に先駆けて技術を学べるほか、同社の管理指導員と日本での実習情報を共有することで、訪日に対する不安を払拭(ふっしょく)することが可能となるという。
直接雇用を行った8人の技能実習生も同社の管理指導員をサポートする目的で「モックアップ研修」に同行することを予定。指導を通じて知識や技術の高度化を図るとともに、現地研修生とのコミュニケーションを通じて、より充実した研修となることを期待しているという。
同社は1973(昭和48)年設立。「新しい価値の創造」を企業理念に掲げ、アパートの賃貸事業と開発事業をコア事業として展開し、シルバー事業やホテル・リゾート事業など含め多角的な事業展開を行っている。「イクボス同盟」(人材教育)、「準なでしこ」(女性活躍推進)、「ホワイト500」(健康経営)、「攻めのIT経営銘柄」(戦略的IT利活用の促進)などの認定も取得している。