宝仙寺(中野区中央2、TEL 03-3371-7101)で2月3日、毎年恒例の節分行事が開催される。
宝仙寺は奥州・後三年の役を平定して凱旋(がいせん)帰京の途中にあった源義家によって平安後期に創建、陣中に護持していた不動明王像を安置するためだったといわれている。中野区内で最も広大な寺の一つで三重塔や仁王などの文化財も多数保有、江戸時代は将軍のタカ狩り休憩所、戦前には中野町役場も建っていた。
同寺の節分行事は「節分会柴燈大護摩供(せつぶんえさいとうだいごまく)」といい、一般的な豆まきを執り行う前に、僧兵姿の年男たちを中心とした約100人の行列が明徳稲荷神社から青梅街道を通って同寺まで練り歩くのが特徴。戦災で焼失した本堂の再建を行っていた際に、かつて僧兵が用いていたといわれる遺物が発見されたことから、1953(昭和28)年に節分の行事に合わせて僧兵行列も行うことが恒例となった。
僧兵行列は15時30分に明徳稲荷(中野区中央2)を出発、同寺に到着した後、16時から柴燈大護摩供、16時30分から豆まき開始予定。