映画「主戦場」の公開に合わせた特集上映「政治映画はサスペンスである」が8月3日、東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で始まる。
(関連フォト)「政治映画はサスペンスである」特集上映ポスター
ドキュメンタリー映画「主戦場」の公開のタイミングで企画された特集上映イベント。同映画は「慰安婦たちは『性奴隷』だったのか?」「『強制連行』は本当にあったのか?」「なぜ元慰安婦たちの証言はブレるのか?」「日本政府の謝罪と法的責任とは?」など、次々と浮上する疑問を胸に日系アメリカ人ユーチューバーのミキ・デザキさんが日本・アメリカ・韓国の論争の中心人物たちを訪ね回って、検証と分析を行っていく内容。
上映作品は「主戦場」のほか、「タクシー運転手 約束は海を越えて」「共犯者たち」「ザ・シークレットマン」「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」「誰がために憲法はある」「1987、ある闘いの真実」「沖縄スパイ戦史」「わたしの自由について -SEALDs2015-」を予定している。
同劇場の企画担当者は「参院選が終わった直後の夏休み、映画『主戦場』に合わせ、政治に関係する映画を特集する。上映決定した作品を改めて見てみると、ほぼサスペンス映画だと気付いた。戦後の沖縄、ウォーターゲート事件、光州事件、マッカーシズムと赤狩り、といった歴史上の事件と政治はどう絡み、どのような過程を経て発見・解決されたか、もしくはされていないかを謎解きとして見ることは、現在進行形のさまざまな問題の解決になるとは言えないが、少なくともこれらを意識するきっかけになるのでは」と話す。
「マスコミの在り方、慰安婦、若者の政治参加、憲法改正等々、テーマはたくさんあるが、難しく考えなくて良い。夏休みの昼間にサスペンスとしてドキドキしながら見ているうちに、何となく自分の感情が動き、それによりそれぞれの意見がつくられてくれば」とも。
料金は、一般=1,500円(「主戦場」のみ1,800円)、大学・専門学生・シニア(60歳以上)=1,200円、高校生以下・障がい者=1,000円。上映スケジュールや監督・関係者来場イベントの内容はウェブサイトで確認できる。