「不登校ゼロ」「すべての子どもに居場所がある」学校を目指す実在の公立小学校「大空小学校」(大阪市住吉区)を舞台としたドキュメンタリー映画「みんなの学校」の上映会が9月22日、なかのZERO(中野区中野2)本館地下2階の視聴覚ホールで開催される。
映画館での上映だけでなく、すでに全国100以上の公民館や市民センターで上映会が行われている同作。「自分がされて嫌なことは、人にしない」という一つしかない校則を持つ大空小学校には、大阪中から「学校に通えない」「学校に居場所がない」子どもたちが転校してくるという。隙あらば教室から脱走する子もいるといい、「出たで、追っかけや!」と教師たちの連携プレーで教室へ連れ戻されると子どもたちが黙って席を立ち、周りを扇形に囲んで「さぁ、聞くよ」という目で体育座り。脱走した生徒が照れ隠しにとがったことを言っても「今の反対言葉やねん」と教室の子どもたちは笑顔。「周りが変わると、その子の居場所ができる」という。
上映会は、主催団体「みんなの学校@中野」と共催の「区民の声・中野」で中野区も後援している。「区民の声・中野」の韮澤進さんは「中野区のとある中学校で『休み時間に他の教室に行ってはいけない』というルールが通知され、友だちに会いにいけない悲しさで不登校になりかけた子がいると聞いて、この映画の上映をしようと思った。学校の中で息苦しさや辛い思いを感じている子たちにも、ぜひ見てほしい」と呼び掛ける。
上映は1日3回。1回目は10時30分~12時30分の部で字幕付き、音声ガイド対応。2回目は14時~16時の部で字幕付き、音声ガイド対応のほか、小さい声でのおしゃべりもOKなフレンドリー上映会。3回目は17時~19時の部で字幕付き。参加費=1,000円(高校生以下無料)で、「こくちーず」特設サイトで申し込む。定員は各回100人。