![鬼頭正人さんの作品](https://images.keizai.biz/nakano_keizai/headline/1573594238_photo.jpg)
芸術家・鬼頭正人さん絵画展「KITO BLACK」が11月6日、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で始まった。
鬼頭正人さんは、1937(昭和22)年名古屋市生まれ。高校で絵画科に進学し、16歳で日本の洋画家である故・向井潤吉さんらによって創立された行動美術協会の団体展に出展。19歳で初個展。その後1964(昭和39)年に渡米、サンフランシスコのトライアングルギャラリーを中心にアメリカで作品の発表を続ける。日本国内では行動美術協会を脱会し、1998(平成10)年の「INAXギャラリー」での個展まではほとんど作品を発表することはなかったという。
同ギャラリー代表の酒航太さんは「幾層もの黒色が重ねられた鬼頭さんの抽象画は『キトウ・ブラック』と呼ばれ、長年にわたって作家が取り組んできた『黒色』の表現。鬼頭さんの描く黒は漆の黒や墨の黒のようで、西洋の黒とは違い、日本的な哲学や宇宙を包み込んでいるように感じる。今回は鬼頭さんの作品を見られる珍しい機会だと思うので、ぜひ実物を見に来てほしい」と話す。
開催時間は18時~23時(土曜は15時~)。日曜・月曜・火曜定休。今月23日まで。