昨年8月にオープンした中野・薬師あいロード商店街の「土日カフェ」（中野区新井1）、こだわりの内装と「気まぐれ土日おつまみ」が話題に。

平日はインテリアデザインの藤井設計、店舗右側に「土日cafe」の文字

　店名の通り週末だけオープンしている同カフェは、平日はインテリアデザインを手掛ける藤井設計の事務所となっている。代表の藤井忠幸さんの妻・喜代美さんがカフェの店主を務める。忠幸さんは以前違う場所で事務所を構えていたが、かねてよりカフェを経営したいという喜代美さんの夢をかなえるために物件を探していたところ、「さまざまな偶然が重なり」、同所に事務所兼カフェを開くことになった。

　空きビルと土地を取得し、昨年5月にまずは事務所を開業。当初は1階カフェのスペースはうち3分の1程度と考えていたが、立地が商店街であることを考慮し、フロアの3分の2をカフェにした。カフェエリアは、大きなキッチンとカウンターのほか、8人掛けのテーブルがあり、壁一面はインテリアの本などがずらりと並ぶ「書庫」となっている。

　カフェでは週替わりのランチ5種類、ビールやワインなども用意し、喜代美さんがその日の気分で作る「中野の逸品グランプリ」2次審査エントリーメニューとなった「気まぐれ土日おつまみ」も名物となっている。「料理は普段、ご自宅でひと手間かかるようなレシピを中心として毎週考えている。平日働いている人たちに土日くらいはゆっくりと食事やお酒を楽しんでもらいたい」と喜代美さん。「商店街の人や、新井薬師を訪れた人が気軽に立ち寄れる店にしたい」とも。

　忠幸さんは「この場所に巡り会えたこと、受け入れてくれた商店街に何らかの形で恩返ししたい。この場所にインテリア好きが集まって熱い議論を交わしたり、写真展などの個展が気軽に開けたりするような空間にし、将来的にはお店を開放したい」と話す。

　営業は土曜・日曜12時～19時30分（ラストオーダー）。