4月24日に中止が発表された「中野チャンプルーフェスタ2020」が8月9日、オンライン開催される。主催は中野北口昭和新道商店街(中野区中野5)を中心とした実行委員会。
(関連フォト)中野チャンプルーフェスタ2020オンラインポスター
新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、7月10日・11日に開催予定だった「中野チャンプルーフェスタ2020」の中止を決定したが、副実行委員長の上原慶さんは「1970年から50年続いてきた中野の沖縄文化は地域の皆さまと共にある。今年は中止の予定だったが、沖縄エイサーの元気に踊る姿やチームワーク、育まれた心が、ほんの少しでもコロナの脅威から守ってくれるかもしれないと信じ、オンラインでの開催を決定した」という。
オンラインでの開催内容は、新風(あらかじ)エイサー、かみさぎ舞鼓打人、新道(しんみち)エイサー、真南風(まはい)エイサー、南風童(ふぇーわらばー、真南風こども会)の区内エイサーが過去に披露した舞いを映像で配信するほか、生中継で踊りたいと申し出た団体がいればそれも検討する。配信は昭和新道の多目的イベントスペース「nakano f(なかのエフ)」で行う。
長谷部智明実行委員長は「2005年にスタートした中野チャンプルーフェスタ、過去に台風直撃で一日順延したことはあったが、中止したことはなかった。しかしコロナという世界的災いの中で本場沖縄の全島エイサーも中止となり、私たちも中止という苦渋の決断をした。ところが実行委員の上原くんと伊藤くんがオンラインでの開催の提案をしてくれたので光が差し込んだ気がした。来年の開催に繋がるすてきな試みとなるはず。どうぞお楽しみに」と話した。
開催時間は12時~20時。映像配信は中野チャンプルーフェスタの公式ユーチューブかフェイスブックで行い、誰でも視聴することができる。「中野チャンプルーフェスタ2020」オリジナルTシャツの購入方法はフェイスブックなどでアナウンスする。
2005(平成17)年に始まり今年で16回目となる通称「中野チャンフェス」は、中野サンプラザ前広場や中野区役所前など中野駅北口周辺を中心に、さまざまな会場で「道じゅねー(練り歩き)」と呼ばれる沖縄エイサー踊りの披露や沖縄の物産展などを行う沖縄の祭典で、区民からは「中野の夏開きイベント」と呼ばれている。中野区と沖縄の関係は長く、1970(昭和45)年に中野区青少年課の委託による「沖縄郷土の家」が開設されたことに始まるという。中野区内の沖縄料理店は20を超え、特に中野駅北口に集中している。