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れんが造り建築の「旧豊多摩監獄表門」、通称「平和の門」が中野区有形文化財に指定

現在の「旧豊多摩監獄表門」(北側)

現在の「旧豊多摩監獄表門」(北側)

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 中野区教育委員会は6月4日、れんが造り建築の「旧豊多摩監獄表門(旧中野刑務所正門)」(通称=平和の門、中野区新井3)を中野区有形文化財に指定した。

(関連フォト)1915(大正4)年に完成した「旧豊多摩監獄表門」の古写真(南側)

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 大正期を代表する建築家・後藤慶二の現存する唯一の作品である同門。同区によると「明治期の西欧の模倣から脱却し、近代の新たな建築様式を模索し始めた明治期から大正期の建造物であり、わが国のれんが造り建築の技術的・意匠的到達点を示すものとして重要とされる」という。関東大震災や第2次世界大戦の戦災をくぐりぬけ残されていることも、地域の遺産として貴重との判断で有形文化財指定を行った。

 豊多摩監獄は、小説「蟹工船(かにこうせん)」などを残したプロレタリア作家・小林多喜二、無政府主義者の大杉栄や哲学者の三木清ら政治犯や思想犯が多く収監された。後に中野刑務所となり、近年この門の保存か取り壊しかの論争になった際、「文学や歴史など学問と深く結び付いている門で、戦争の社会的背景や平和の意味を学ぶために必要不可欠な門であることから、いつしか『平和の門』と呼ばれるようになった」(「平和の門を考える会」関係者)という。

 現在、同敷地に隣接の平和の森小学校の新校舎建設に当たって、この門の保存計画などが進んでいて、約100メートル西側に曳(ひ)き家による移築計画が検討されている。酒井直人中野区長は「専門家の方々とより良い曳き家保存の方法や計画を検討して進めたい」と話している。

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