昨年6月27日に発足した中野区観光協会が5月15日、「west53rd日本閣」(中野区東中野5)で1周年の総会と懇親会を行った。
18時から総会が開かれ、塩澤清俊専務理事の司会進行の下、宮島茂明理事長による各議案に基づいた事業内容報告、会計報告、役員人事などが行われた。
19時からは懇親会を実施。国会議員(代理)、都議、区議、各経済産業団体代表や役員、大学教授などの学識者らが参加し、祝辞で田中大輔中野区長は「全国でも初めての民間のみによる観光協会で、どのような活躍ができるかと楽しみにしていたが、いろいろなメディアから問い合わせがあったり取材を受けたりと、着実に効果が出てきている。四季の都市(まち)ができ、ハードの整備がいったん完了し、企業や大学が来て、次のハードの整備までにはまだまだ時間がかかる。コンテンツなどのソフト面を充実させてさらなる来街者を増やす必要があるので期待している。協力も惜しまない」と話した。
中野区観光協会の初年度実績として、中野のポケットマップ「裏路地MAP」「新学生新生活応援MAP」の作成やイベント出店、北野神社前の桜を冬にLEDでライトアップする「冬のサクラ~はじめの一本」の実行を中心とした「マップ・イベント委員会」、昨年10月7日の「中野にぎわいフェスタ」で選定された中野区観光大使8人による「地域レポーター」などを推進する「観光大使委員会」などの事案が報告された。ホームページ制作や情報発信を行ってきた「ウェブ委員会」や、外国人観光客向けに多言語対応などを推進する「インバウンド委員会」、「中野・杉並ぷらっとマップ」や「美人散歩」などのフリーペーパーを杉並区と共同で制作した広域連携事業「オレンジライン事業」などの報告も。
会場には区観光大使の木村エリーナさん、ヨシムラヒロムさん、杏野はるなさん、津村京子さんも来場、会場で観光大使の名刺を配り回ったほか、津村さんは司会進行も務めた。
宮島理事長は「観光のことを分かっていない素人の集まりだった当協会、予算もなく、何もかもが全て手探りでスタートしたが、関係者やボランティアスタッフなどに支えられ、何とか形にすることができた。ここには中野が大好きな人たちが集まっている。これからはもっといろんなことにチャレンジしていきたい」と話した。
南口マップの制作、各種イベントへの参加表明など、すでに本年度の活動が始まっており今後の中野区観光協会の動きと「中野区都市観光ビジョン」との連携も注目される。