ポルムベスク作「望郷のバラード」の演奏が代名詞の世界的バイオリニスト・天満敦子さんのリサイタルが10月8日、なかのZERO小ホール(中野区中野2)で行われる。
東京芸術大学大学院修了。海野義雄さん、故レオニード・コーガン、故ヘルマン・クレッバースらに師事。在学中に日本音楽コンクール第1位、ロン=ティボー国際コンクール特別銀賞等を受賞。以来、国際的に活躍中。1993(平成5)年にルーマニアの作曲家ポルムベスクの「望郷のバラード」を日本に紹介し、クラシックでは異例の10万枚を超える大ヒットとなる。その後、2004(平成16)年11月にはバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」全曲CDが発売された。東日本大震災後は、天満さんの母の故郷である福島県を中心に、被災地各地での公演を続け、2015(平成27)年6月には被災地の人々への思いを込めたCD「旅人のうた」を発売、2016(平成28)年8月には長野県上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」で録音したCD「天満敦子in無言館」を発売。現在、東邦音楽大学大学院教授。
演目は、代表曲であるポルムベスクの「望郷のバラード」をはじめ、ヴィターリの「シャコンヌ」、サン=サーンスの「白鳥」、ブロッホの「祈り」、小林秀雄の「落葉松」ほか。
18時30分開演。チケットは全席指定で、3,000円。なかのZEROチケットセンター(TEL 03-3382-9990)で販売している。