JR東日本が2月1日から展開している「あの日を追いかけて JR東日本 懐かしの駅スタンプラリー」で、中野駅には「薬師様と青年の集う駅(中央線・中野駅)」というスタンプが設置された。
首都圏のJR東日本48駅と東京モノレール2駅に「懐かしの駅スタンプ」を設置し、実施している同スタンプラリー。「懐かしの駅スタンプ」は、1980(昭和55)年に国鉄が実施した旅の記念に駅スタンプを収集することを目的として全国約740の国鉄認定駅に設置された「わたしの旅」スタンプの復刻版。
東北本線・上野駅には「芸術の杜(もり)と西郷さんの銅像のある駅」、総武線・馬喰町には「国鉄で一番低い駅」など「わたしの旅」スタンプ34個を復刻し、スタンプがなかった渋谷駅や有楽町駅などの16駅には「限定スタンプ」を設置している。
スタンプラリーは、駅で配布しているパンフレットにスタンプを押す形。10駅分を集めて赤羽駅・上野駅・蒲田駅・東京駅・中野駅のいずれかのコンビニ「NewDays」で500円以上買い物すると「50駅踏破用スタンプ帳」と「復刻時刻表風オリジナルノート」が数量限定で進呈される。踏破用スタンプ帳で50駅全てのスタンプを集めると、ゴール駅の「NewDays」で「50駅踏破記念証」(全4種)が数量限定で進呈される。また、応募者の中から抽選で100人に寝台特急「ゆうづる」のレプリカヘッドマークや品川保線技術センターのカットレールなど6種類のグッズが当たる。
中野駅の復刻スタンプにある「中野サンプラザ」(中野4)は設立当初、「全国勤労青少年会館」という名称だったが、1973(昭和48)年6月1日のオープン時に一般公募で「SUNPLAZA」という愛称が誕生した。「薬師様」は、新井薬師(正式名称=新井山梅照院薬師寺、新井5)のことで、大和の国(奈良県)長谷寺を総本山とする真言宗豊山派の寺院。ご本尊は弘法大師空海の手によるとされる薬師瑠璃光如来。1586年に僧の行春が堂宇を建てたことに始まり、1624年には徳川2代将軍秀忠の第5子である和子の方(後の東福門)が眼病を患って同寺院へ参詣し回復。以後「子育て薬師」「眼の薬師」とも呼ばれている。
中野駅でスタンプ台に並んでいた男性は「元国鉄の職員で息子が中野の国鉄の学生寮に入っていたのでとても懐かしく思って大宮から出てきた。スタンプは中野サンプラザなので、今から反対側に見に行ってみようと思う」と話していた。10駅目のスタンプを押そうとしていた30代の男性は「中野区内に住んでいる。エヴァは中止となって悲しかったが、ポケモンもガンダムなどJR東日本のスタンプラリーはけっこう楽しんでやっている。今回は最後に中野駅に来ればよいので楽」と話していた。
3月6日まで。