西武新宿線沼袋駅(中野区沼袋1)周辺で2月13日、「沼袋まちかどひなめぐり(通称:ぬまひな)」が始まった。
(関連フォト)街角にはさまざまな「おひなさま」が展示されている
沼袋の「春の風物詩」として2018(平成30)年の第13回まで毎年開催していた同イベント。沼袋の商店街や図書館、沼袋区民活動センターなど80カ所でひな人形やひな祭りにちなんだ作品を展示するほか、「ひなめぐりクロスワードラリー」を行うなどして、街の活性化や地域コミュニティーの再生を図っていたが、道路の拡張などが原因でここ数年は実施していなかった。
沼袋親交会の並木陽平さんは「ひなめぐりは密にならないのでコロナ下でも開催できるのではないか、道路拡張でこれからできなくなってしまうので今復活すべきではないか、などの声が多く挙がって、今回は実行委員会形式ではなく、沼袋親交会主体で急きょ復活させた」と言う。以前あったイベントなどは行わず、ひな飾りは沼袋親交会の有志が店頭を中心に展示している。
並木さんは「商店街の道路拡幅事業に伴い、人もまちも急速に変化しているため、このタイミングで実施しないと今後開催が難しくなると思った。うちの建物も来年には壊し始める予定だが、『ぬまひな』は後世に残していきたいもの。規模は小さいが、見に来てほしい」と話す。
3月3日まで。近隣の山崎記念中野区歴史民俗資料館(江古田4、TEL 03-3319-9221)では企画展「おひなさま展」が開かれている。