東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)が4月23日から、毎年恒例「36年目のチェルノブイリ」と題した特別上映イベントを行う。
同イベントは、1986(昭和61)年にチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所でレベル7の事故が起きた日である4月26日前後に2008(平成20)年から毎年開催し、今回が14回目となる。同館によると「事故から10年ごろと、30年たってからの周辺地域の日常を比べつつ、私たちはなぜ原発を必要とするのか、そしてロシアの原発攻撃が国際的に大避難を浴びる今、人間にとって核とは何なのかということを改めて考えてみよう」という企画。
今回は、本橋成一監督作品の「ナージャの村」(1997年)、「アレクセイと泉」(2002年)と、本橋監督が2作の撮影地を訪れ昨年取材し発表した「ベラルーシ再訪2017」(2017年)や、本橋監督がモスクワからゴメリに移動し「ナージャの村」「アレクセイと泉」の2作品の撮影場所を再訪して製作した「人間の汚した土地だろう、どこへ行けというのか」(2019年)を上映する。本橋監督らが映画撮影後に再訪した時の報告映像も上映予定。同館によると「現地映像は新型コロナウイルスの世界的まん延が始まる直前のもの。加えて、ロシアによるウクライナ侵攻により今後の訪問は困難となるため貴重な映像」という。
関連イベントとして、同館と同じビル7階のギャラリー「ありかHole」で「36年目のチェルノブイリ」関連写真などの展示を行うほか、初の試みとして長野県長野市権堂町にある映画館「長野松竹相生座ロキシー」でも4月22日~28日に「36年目のチェルノブイリ」を開催する。
上映開始時間は14時30分~。料金は当日一般=1,500円など。上映タイムテーブルやトークショーの内容、特別料金は同館ホームページで確認できる。