中野区長と外国人住民の懇談会「外国人住民への情報発信 -多言語化とやさしい日本語-」が6月29日、開催される。主催は明治大学国際日本学部山脇ゼミ。
海外メディアにも多く取り上げられる中野ブロードウェイ(中野5)を中心とした「サブカルの聖地」への外国人来街者や、キリンなどの企業に来訪する外国人ビジネスマン、四季の都市内にキャンパスを持つ明治大学や帝京平成大学、早稲田大学の留学生寮など、外国人来街者が年々増えていることから、中野区長と留学生の懇談を目的に2014(平成28)年から毎年開催している同イベント。今年で9回目の開催となるが、新型コロナウイルスの影響もあり、明治大学中野キャンパス(中野区中野4)で対面で行う懇談会の聴講は、オンライン会議システム「zoom」を利用してもらう。
参加者は酒井直人中野区長、社会人、同大在学の外国人留学生や日本人学生などで、モデレーターは山脇啓造教授が務める。現在中野区には1万6000人近い外国人住民が暮らしていて、全体の約5パーセントを占めている。今回の懇談会では、酒井区長とインドネシア、中国、韓国、ドイツ、マカオ、香港出身の外国人学生と日本人学生の8人が「外国人住民への情報発信」をテーマに、中野区を外国人にとっても日本人にとっても住みやすいまちにしていくための方策を議論する。
山脇教授は「昨年度はワクチン接種にしぼって、外国人住民への情報提供について議論したが、今年は情報提供の在り方全般について、特に情報の多言語化と『やさしい日本語』の活用のバランスについて議論をする予定。コロナ禍の中で、外国人住民への情報提供や相談体制の整備は、中野区だけでなく、全国の自治体にとって重要な課題となっているので、中野区内外の多くの人に参加してほしい」と呼びかける。
開催時間は18時~19時30分。聴講申し込みは特設ホームページ内のフォームで受け付ける。