洋食店「Charcoal Kitchen(チャコールキッチン) 町の洋食屋さん 正幸(まさゆき)」(中野区新井5、TEL 03-5318-9797)が10月28日、「新井薬師門前」スクランブル交差点近くにオープンした。
新井薬師門前通町栄会商店街沿いにオープンした同店。席数は、カウンター=5席、テーブル=25席、テラス=20席。オーナーシェフの竹若幸之助さんは18歳で料理の世界に入り、20代では主に日本料理店に勤務。30代でテレビ局のラーメン企画番組で優勝した。竹若さんは「日本料理を任されていたとき、有名料理対決番組から出演オファーが2回あったが、出演はかなわなかった」と話す。
優勝後は、番組を放送したテレビ局との契約で「優勝ラーメン店」を開業。テレビ局との契約終了後、八丁堀を中心に3つの飲食店を経営しながら飲食店のコンサルティングに携わったという。経営は順調だったが、新型コロナウイルスの影響で2店は閉店に追い込まれたという。コロナまん延時を竹若さんは「社員・従業員を解雇しない方針を打ち出していたので本当に厳しい戦いだった」と振り返る。
従業員のためにも店の復活を考えていた竹若さんは、たまたま見た映画「シェフ」で出されていたキューバサンドを食べようと立ち寄った新井のキューバサンド店「SUNSETBEER FC(サンセットビアー エフシー)」近くを散策中に、「Charcoal House」2階にあった「洋食店開業応援します」という看板を見つけて運命を感じ、すぐに連絡したという。
テナントのオーナーで大日建設(野方4)の窪寺弘昭社長は「コロナで街に洋食屋がなくなってしまったことを機に、コロナで苦しんでいる洋食屋を応援しいと思い応援看板を出した。色んな人から手を挙げてもらったが、反骨精神で頑張っている竹若さんを気に入り、テナントを任せることにした」と話す。店舗はスケルトンだったが、看板に記載の文字「内装工事も貸主が負担、住居付き店舗も相談可能」の通り、貸主である窪寺社長が店舗の内装や居住場所も用意。開店にこぎ着けた。
店は、モーニングタイム、ランチタイム、ディナータイムに営業。モーニングタイムのメニューは、トッピングが選べるドリンク付きの「バタートースト」、スクランブルエッグか目玉焼きなども選べる「ベーコンとソーセージ」などのほか、ごはんかパンおよびみそ汁かスープが選べる「朝の鮮魚・カルパッチョ定食」なども用意する。ドリンクは、コーヒーや紅茶、アイスコーヒー、アイスティーを提供する。
ランチタイムのメニューは、「カレーライス」「カツカレーライス」「メンチカツライス」「ミックスフライ定食」「とんかつ定食」「牛ステーキ丼」「たまりじょうゆバターソース定食」「鉄板焼きハンバーグ定食」「ビーフカツ定食(デミ)」「US肩ロース鉄板焼きステーキ定食」など。竹若さんが特に薦める「鮮魚のカルパッチョ定食」「エビフライ定食」「鶏のコンフィ定食」も用意する。価格は780円~1,860円。「ナポリタン」「ミート」「和風」などのスパゲティ類も提供し、「エビフライ自家製タルタルソース(1本)」「自家製メンチカツ(1個)」(以上390円)や「カニクリームコロッケ(1個)」(440円)などの単品メニューも提供する。火曜・土曜・日曜・祝日限定で、「お子様ランチ」「オムライス(ケチャップ)」「オムライス(デミ)」「フレンチトースト」「本日のかき氷」も用意する。
ディナータイムのメニューは、エビフライやメンチカツ、カルパッチョやコンフィなどの各種洋食の単品に加え、「チーズポテトフライ」「パクチーサラダ」「チャプスイ」「ロメインレタスのシーザーサラダ」「田舎風パテドカンパーニュ」「小エビのアヒージョ」「ムール貝のワイン蒸し」「ポトフ」なども単品で用意。ドリンクメニューは、アルコールが、サワー類、ハイボール類、ビール類、ワイン類、ウイスキー類など。クリームソーダや梅カルピスなどのソフトドリンクも用意する。
竹若さんは「新井薬師周辺に住む人に憩いの場を提供したいと、住む人が店に集まっているときの笑顔や楽しい雰囲気を想像しながら店のしつらえやメニューを作ってきた。魚は豊洲市場直送。肉や野菜も含めて素材にとことんこだわり、どこか懐かしい昔ながらの洋食屋メニューを提供していくので足を運んでほしい」と呼びかける。
営業時間は、モーニングタイム=9時~11時、ランチタイム=11時~14時、ディナータイム=17時~23時。水曜定休。