中野駅北口・一番街にある「東京中野 大成軒」(中野区中野5、TEL 03-6379-9640)が12月17日、夜の部の営業を開始した。
1917(大正6)年創業で、中華麺などの食品を製造販売する「大成食品」(新井2)の直営店として2011(平成23)年にオープンした「上海麺館」をリニューアルした同店。リニューアルで店名を変えるとともに提供するメニューを一新しただけでなく、一新したメニューは「昼の部」「夜の部」で異なる内容にした。リニューアルについて、同社の鳥居憲太郎社長は「コロナが影響したと言うほかない。もうけよりも、アンテナショップとしてさまざまなことにチャレンジしてその結果を検証してお客さまに還元していく。どんなメニューが当たるかは分からないが、旧店のラーメンやつけ麺とは全く異なるジャンルに挑戦する」と話す。
「昼の部」のみで営業するプレオープンは11月19日。以来、特製ソースとメインのトッピングが異なる3種類「黒」(750円)、「白」(880円)、「赤」(900円)の3種類の「鉄鍋まぜそば」と、温玉・九条ネギ・きざみのり・ライスがセットの「追い飯セット」(100円)、キリンラガービールなどのドリンク類を提供してきた。12月17日には「昼の部」に加え「夜の部」も営業を開始して本格的にオープンした。
「夜の部」で提供するのは、酢みそ・ゆずこしょう・すじょうゆの3種類のたれで食べる「ギョーザ」(8個=330円、16個=660円)、締めの特製中華麺またはご飯付きでラーメンスープを使う「もつ鍋」(しょうゆ・塩=1,100円、辛みそ=1,400円)のほか、ポテトサラダ(350円)やウインナー(350円)などの一品メニュー、各種ドリンク類を用意する。
店長の木村祐太さんは「時間帯ごとに看板メニューを変えるユニークさが売り。夜の看板メニューのギョーザは大成食品のグループ企業で八幡製麺所が小麦粉と塩、酒精だけで作った薄皮に野菜たっぷりのあんを店内で包み焼きたてを提供する。麺は、来店客に満足と感動を与えられるようなおいしさを追求していく」と話す。
同社商品開発リーダーの国吉真一郎さんは「春ごろからメニュー開発と試作に明け暮れ、ようやく完成した鉄鍋まぜそば。麺は、専用に開発してもらい工場から直送してもらう極太ストレート麺をゆで、鉄鍋で焼き、特製のタレで調味し野菜をのせて提供する」と話す。
営業時間は、昼の部=11時~15時、夜の部=17時30分~23時。日曜定休。1月からはラーメンを提供する「朝の部」も始める予定。